【2024年8月実施 ジョブ型雇用に関する調査】2022年からの変化と新卒採用での導入状況に関するアンケート結果

オンラインテスト作成サービス「ラクテス(https://rakutesu.com/)」を運営するサイトエンジン株式会社は、ジョブ型雇用の数年間における変化と新卒採用での導入状況に関するアンケートを行いました。この記事では各質問項目に対する回答結果と、その傾向について詳しく解説します。

調査の背景

ジョブ型雇用は数年前から注目され始めており、多くの企業で導入が進んでいますが、今回、実際にどのくらい変化しているのかに着目し調査を実施しました。本調査は、2022年に弊社が行った同様の調査結果と比較することで、日本におけるジョブ型雇用の導入状況やその進展具合を明らかにすることを目的としています。さらに、新卒採用におけるジョブ型雇用の実施状況も調査しています。

また、弊社は採用試験や研修理解度チェックテストなどに利用できるオンライン試験運営サービス「ラクテス(https://rakutesu.com/)」を運営しております。今回、企業のスキルチェックに関する解像度を高めるためにも、ジョブ型雇用に関するアンケート調査を行いました。

調査概要

  • 調査実施期間:2024年8月19日~2024年8月27日
  • 調査方法 :インターネット調査
  • 調査機関:自社調べ(調査ツールFastask使用)
  • 調査対象:人事職に関わっている全国の25~64歳の男女正社員273名

調査結果概要

  • 2年間で、ジョブ型雇用を「過去に実施していた」割合は5.5%から18.6%に増加
  • 正社員の23.1%が「現在、新卒採用にジョブ型雇用を導入している」と回答
  • 新卒採用にジョブ型雇用を導入する・したい理由に「ミスマッチ対策」と回答した人は61.7%
  • 新卒採用にジョブ型雇用を導入しない理由に「今の環境にマッチしない」と回答した人の割合は43.8%
  • 新卒採用にジョブ型雇用を導入していない企業の63.9%が「ジョブディスクリプションを導入している」と回答

調査結果

ジョブ型雇用の実施状況の変化

「実施していない」の割合が減少し、「過去に実施していた」が3倍以上に

ジョブ型雇用の実施状況を尋ねたところ、2年間で「過去に実施していた」割合は3倍以上に増加しました。この動きに合わせて、「実施していない」割合は減少しています。「現在実施している」の割合は横ばいです。

このことから、2年間の間でジョブ型雇用を試す企業が増え、何らかの理由でやめてしまった企業も一定数いることが推測されます。

ジョブ型雇用の運用状況の変化

■実施状況とは反対に、実際の運用状況はネガティブな結果に

前の質問で「ジョブ型雇用を実施している(していた)」と回答した方に実際の運用状況を尋ねたところ、「かなり運用されていた」の割合は半分近く減少していました。 一方、「あまり運用されていない」割合は2倍以上に増加しています。「ある程度運用されていた」割合は横ばいとなっています。

導入当初に比べて運用の頻度や量が減少し、現在は実施していない企業が多いことがわかります。

ジョブ型雇用による採用人数の変化

■「増えた」の割合が増加し、「半分以上減った」は引き続き0%

ジョブ型雇用による採用人数の変化について、2022年の調査では2021年度との比較、今回(2024年)は2023年度との比較を行いました。今回の調査対象は、「ジョブ型雇用を実施している(した)」と回答した方々です。「増えた」と答えた割合は、2倍弱の増加を見せました。対して、「例年並み」は約半分に減少し、「減った(半分未満)」の割合も減少しています。

全体的に見て、ジョブ型雇用による採用人数は増加傾向にあります。「前年並み」の割合が大幅に減少しており、この2年間で企業の採用形態が変化していることが読み取れます。

新卒採用におけるジョブ型雇用の実施状況

■「導入している」は約4分の1、「導入も検討もしていない」は約3分の1

新卒採用にジョブ型雇用を導入しているかの質問では、「導入も検討もしていない」が最も多く32.6%でした。次いで「導入していないが検討している」が31.5%、「導入している」は23.1%となっています。

すでに導入している企業を含め、前向きな姿勢を持つ企業が半数以上を占めています。大企業で新卒採用にジョブ型雇用を導入する動きが増えていることから、今後中途採用以外でも導入が進むと考えられます。「その他」には「新卒採用を行っていない」、「採用活動を停止している」という意見が含まれました。

ジョブディスクリプションの導入状況

■導入に前向きな意見は6割強、導入している割合は全体の約4分の1

ジョブディスクリプションは、ジョブ型雇用における履歴書のような役割を果たし、採用の際に重要な書類です。

「新卒採用にジョブ型雇用を導入していない」と答えた方々に、ジョブディスクリプションの導入状況を尋ねたところ、63.9%が「導入を検討している」と回答しました。24.4%は「すでに導入している」と答え、10%が「導入を検討していない、知らない」と答えています。

ジョブディスクリプションの導入が進んでいない背景には、知名度の低さや、既存の採用プロセスに組み込む際のコストや労力が挙げられます。一方、導入を検討している企業が多いことから、スキル重視の採用が今後さらに強化されることが予測されます。

最後に

今回の調査では、企業のジョブ型雇用の実態を過去データと比較しつつ、新卒採用における導入状況も明らかにしました。全体として、企業はポテンシャルよりも現時点でのスキルを重視する採用活動にシフトしていることが確認できます。

また、調査では「ジョブ型雇用を導入したい理由・したくない理由」についても詳しく分析しています。詳細なレポートをご覧になりたい方は、以下のフォームから無料で資料をダウンロードできます。

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オンラインテスト作成サービス「ラクテス」

今後、ジョブ型雇用のようなスキル重視型の採用が増えるにあたって問題として出てくるのは、「スキルの定量的な計り方がない」「スキルを可視化できない」というものです。こうした問題を解決するのに有効なツールが、オンラインテスト作成サービス「ラクテス」です。ご自身でお好きな内容のテストの作成が可能なうえ、エクセル・プログラミングから思考力・文章力まで、幅広い問題のテンプレートが豊富にあるため、効果的にスキルチェックを行えます。

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