人材不足と多様性の向上に向けて、スキルベース採用を検討される企業様方が増えつつあります。このスキルベース採用を導入する際の懸念点とその対策をご紹介します。
目次
スキルベース採用の落とし穴4選
スキル測定の基準
スキルや能力の評価は主観的な要素が多く、客観的な基準が難しい場合があります。スキルを数値化するのも困難です。例えば、コミュニケーション能力のスキルを判断したい場合、採用担当の個々の見解によって異なる評価がされることがあります。
また、履歴書や面接での情報は、実際のスキルや経験と一致しないことがあり、採用担当者が正確な評価をすることが困難です。
企業が適切なスキルを測定し、評価するためのツールや方法を確立することが重要ですが、手間やコストがかかってきます。
社風への適合性の見落とし
スキルベースの採用では、候補者のスキルや能力に焦点が当てられがちであり、人間関係や企業文化への適合性が見落とされることがあります。求職者がチームとの相性が悪かったり、企業の文化に適応できなかったりするリスクがあります。
スキル測定を誤ってしまった場合のリスク
適切なスキルを持たない従業員が採用されると、生産性が低下する可能性があります。スキル不足のために業務が遅れたり、品質が低下したりするリスクがあります。離職のリスクもあります。
成長とポテンシャルの評価が困難
スキルベースの採用では、応募者の現在のスキルや経験に基づいて評価されるため、その人の成長ポテンシャルや学習能力が見逃されることがあります。応募者がどのように成長し、組織に貢献するかという要素も考慮する必要があります。将来的なリーダーシップや成長の可能性を見極めることが困難になります。
スキルベース採用のデメリットへの対策
スキル測定基準を明確にし、選考するには？
①実務経験に関する質問をする。
求職者が過去にどのようなプロジェクトや業務に携わり、どのような成果を上げたかについて質問します。具体的な事例や挑戦について詳細を聞き、そのスキルや能力を評価します。
質問例：「過去の最も成果を出したプロジェクトを教えてください。そのプロジェクトでどのような課題に直面しましたか？そして、どのように解決しましたか？」
②技術試験やスキルテストを実施する。
求職者の技術的なスキルや能力を確かめるために、技術試験やスキルテストを実施することが有効です。具体的なスキルセットに関連した問題や課題を提供し、求職者の実力を評価します。求職者が持っている資格などにも注目しましょう。
社風への適合性を判断するには？
①過去の経験や行動の分析をする。
求職者が過去にどのような組織で働き、どのような役割や環境で活躍したかを詳しく聞きます。その経験や行動が、企業の文化や価値観と一致しているかどうかを分析します。
質問例：「前職での役割や責任について教えてください。その役割が組織やチームの目標達成にどのように貢献しましたか？」
②企業文化に関する質問をする。
求職者に、企業文化や価値観についてどのような理解や考えを持っているかを尋ねます。具体的な質問やシナリオを通じて、彼らが企業の文化にどの程度適合しているかを探ります。
質問例：「以前の職場で、どのような組織文化がありましたか？それは、どのように働く環境やチームの雰囲気に影響しましたか？」
スキル測定を誤ってしまった場合のリスクへの対策は？
マンツーマンのトレーニングやメンターシッププログラムを導入し、従業員が不足しているスキルを補う支援を行いましょう。適宜フィードバックを行い育成できる環境を整えましょう。
成長とポテンシャルを判断するには？
行動ベースの面接やシナリオベースのアセスメントを活用することにより、求職者がどのように問題解決し、対処するかを評価することができます。
質問例：「プロジェクトチームで意見の相違があり、進行が停滞しています。あなたがプロジェクトマネージャーとして、この状況をどのように解決しますか？」
スキルチェックテストの導入
対策を紹介しましたが、採用者側の負担がかかってしまいます。そこで、その負担を解決したうえで応募者のスキルをチェックできるサービス「ラクテス」の紹介です。以下の通り、これからスキルベース採用を導入する企業様へのメリットをご紹介します。
簡単に問題作成ができる
テストに関する説明や、受験者、試験実施者などの設定を基にAIがテスト問題を作成します。
指定のURLや資料に記載された情報を基に問題を作成することもできるので、自社に関するオリジナルの設問なども簡単に作成できます。
作成された問題は手直しすることで、最初から問題作成を行う負担を大幅に軽減することができます。
スキル・知識を数値化できる
作成した問題に対し、点数配分を設定し採点することができます。点数配分は試験実施者が設定することができます。
一般的なスキルチェックテストでは、「正解か不正解か」の判断しか実装されていないことが多いですが、ラクテスでは記述の問題を作成することができる上、点数をつけることができます。
採用担当の負担を軽減できる
ラクテスは、問題作成→受験→採点までを自動化することができます。多数の応募者のスキルチェックテストを実施したい時や、募集職種によって別の問題を何パターンか用意しなければならないときに、負担を大幅に軽減してくれます。
実際の業務負担の例がこちら→RPAテクノロジーズ株式会社様│カスタマイズできるテストの導入で顧客の要望へ柔軟に対応が可能に
スキルだけではなく特性も視える
ラクテスは、スキルだけでなくパーソナリティの特徴も判断ができます。応募者のストレス耐性や性格も判断が可能です。応募者の傾向がつかめることにより、自社の社風との適合性やポテンシャル評価が可能です。無料体験プランで診断可能です。→採用試験・テストの作成と運営を簡単に | ラクテス
まとめ
スキルベース採用での懸念点とその対策をご紹介しました。対策には、採用担当者に負担がかかります。その負担を解消するためにラクテスを紹介しました。求職者のスキルを確認するためにご検討ください。