編集者に必要なスキルと採用に使えるテストの例題

メディア拡大やコンテンツの質向上などのために編集者の採用活動を行っている企業は、スキルチェックテストの活用を検討しましょう。候補者のスキルを把握することは、優秀な人材の確保につながります。

今回は編集者に求められるスキルや編集にかかわる職種に適した人材を見極められるスキルチェックテストについて紹介します。

編集にかかわる業界で求められるスキル

編集にかかわる業界には、出版業やWebコンテンツ制作業などがあります。ここでは編集者として求められる5つのスキルについて紹介します。

コンセプト設計力

コンセプト設計力は記事のテーマや企画を立案するために必要なスキルです。より多くの人に興味を持ってもらえる企画を立てるには、世の中の動きに敏感になることや柔軟な発想力なども求められます。

また、記事の作成にはチームで取り組むことが一般的なため、なぜその記事が読者にとって魅力的なのか、周囲を納得させられるような根拠に基づいた設計力も大切です。

リサーチ力

リサーチ力とは集めた情報の中から重要なものを取り出し、活用するスキルのことです。

信頼できる記事やコンテンツを制作するには、必要な情報が網羅されていることや正確なデータが記載されていることが欠かせません。

また、記事の企画やテーマを考える際にもリサーチ力を活かせます。

ライティングスキル

編集者の役割の一つが、ライターが書いた文章をチェックし、間違いを訂正したりブラッシュアップしたりすることです。

そのため、正しい日本語で文章を書くだけでなく、ターゲットとなる読者に対して効果的にメッセージを伝えられるスキルが求められます。

ビジュアルデザインの理解

ビジュアルデザインとは、写真やイラストなどを使い視覚的に情報を伝えることです。

出版物やWebメディアなどでは、読者をひきつけるコンテンツを作成するために文章だけでなくビジュアルデザインを活用することも大切です。

実際のデザインをプロのデザイナーに依頼する場合でも、編集者がビジュアルデザインの知識を持つことは魅力的なコンテンツ作りに役立ちます。

チーム内外で必要なコミュニケーション能力

コンテンツの作成には多くの人がかかわっているため、編集者として業務を円滑に進めるにはコミュニケーション能力が必要です。

ライターへ的確に指示を伝えたり、クライアントや取材先などの外部の人とスムーズにやり取りしたりできるコミュニケーション能力は編集者としてぜひ身につけておきたいスキルです。

おすすめのスキルチェックテスト5選

編集者に必要なスキルの一部は、スキルチェックテストで確認できます。ここでは編集者の選考におすすめのスキルチェックテストを5つ紹介します。

WordPress(ワードプレス)の基礎知識チェックテスト

世界中で使用されているWebサイト制作ツールWordPressの基礎知識を問うテストです。

1.

WordPressについて書かれた次の文章の中で、正しいものをすべて選びなさい。

・WordPressは「Contents Management System(CMS)」の一種である。

・WordPressはパソコン上にインストールして利用する。

・WordPressは企業のホームページを運営するのには向かない。

・WordPressのライセンスはGPLと呼ばれる形式で、ユーザーはWordPressを自由に使うことができる。

2.

WordPressのソフトウェアは、主にどのプログラミング言語で書かれていますか。下記の中から選んでください。

・C言語

・Java

・PHP

・Python

3.

WordPressを使い始める時に、必ず必要になるものを次のうちから1つ選びなさい。

・独自ドメイン

・サーバー

・SSL

・RSS

WordPress(ワードプレス)の基礎知識チェックテスト

Webメディアでの採用活動に取り入れてみましょう。

出版印刷業界向け基礎知識確認テスト

出版や印刷の工程など、編集者として知っておきたい基礎知識に関する問題を出題します。

1.

次の選択肢のうち、編集者が行う原稿整理の内容として該当しないものを1つ選んでください。

・受け取った原稿が企画通りの内容かチェックする

・誤字脱字の修正や表記の統一を行う

・紙面全体のレイアウトを考える

・原稿とゲラ刷りを見比べて修正する

2.

組版における禁則処理に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選んでください。

・行頭禁則文字には、句読点や音引などがある

・行末禁則文字には、受けの括弧類などがある

・分離禁止文字には、二倍リーダーや二倍ダーシなどがある

・処理方法として、追い込み・追い出し・ぶら下がりがある

3.

次の選択肢のうち、一人で原稿と校正紙を照合する校正方法として該当するものを1つ選んでください。

・素読み校正

・読み合わせ校正

・突き合わせ校正

・あおり校正

出版印刷業界向け基礎知識確認テスト

組版における禁則処理や校正の方法などについて、知識の有無をチェックできます。

誤字脱字・用語の誤用を校正できるかをチェックできるテスト(1)

文章の中から誤字脱字・用語の誤用を見つけて校正するテストです。

以下の文章には誤りが含まれています。誤っている部分がいくつあるか、数を選んでください。 事実関係(ファクト)のチェックは必要ありません。

1.

中世代に陸上で栄えた爬虫類。白亜紀末、アンモナイトなど動物の多くの種とともに絶滅した。その原因を説明する仮説は数十に及ぶ。

大別すると、因石衝突説や彗星遇遭説、熱風説などのように地質学的に短期間に起こったいう激変説と、海退説や種族老化説、温度低下説などの漸減説とがある。

・1

・2

・3

・4

2.

きょうは曇天でうっすらと雪が積もっている。啓介は不登校から立ち直り、人生を建て直すべく通信制高校に在席しているが、やはりスクーリングに行くのは億劫だ。気がすすまないながらも、いそいそと通学の支度をしながら、楽しかった幼小時に思いを馳せた。かりそめにも、あの頃は優等生と言われていたんだよな、と思うと複雑な気持ちになる。

・4

・5

・6

・7

3.

川に添って歩いていくと、瀟洒なつくりのペンションが見えてきた。ゴテゴテした華美な装飾が悪趣味と旅行サイトの口コミにあったが、納得である。ここのオーナーは弱冠50歳にして地元では有数のスーパーを経営する立志伝中の人物という話だ。近隣の漁港でとれる魚介類をふんだんに使った海の幸が名物だというから、夕食が楽しみで仕方ない。

・1

・2

・3

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誤字脱字・用語の誤用を校正できるかをチェックできるテスト(1)

編集者としての基本的なスキルをチェックするのに活用できるでしょう。

Wordの図形や表作成能力がチェックできるテスト

文書作成ツールのWordについて、基本的な操作方法を問うテストです。

1.

四角形の図形(写真ではない)を描きたい。適切な操作を選びなさい。

・「四角」と入力する。

・「挿入」タブの「図形」から四角形を選択する。

・「挿入」タブの「画像」から四角形を選択する。

・「挿入」タブの「表」から四角形を選択する。

2.

挿入した図形の内部に文字を入力したい。適切な操作を選びなさい。

・右クリックのメニューから「テキストの編集」を選択する。

・「挿入」タブから「文字」を選択する。

・新たな図形を挿入する。

・「図形の書式」から「代替テキスト」を選択する。

3.

すでに挿入した表の罫線の色を変更したい。正しいものを選びなさい。

・罫線の色の変更はできないため、あらかじめ色を指定した表を挿入し直す。

・「罫線の書式設定」から変更する。

・「描画」タブの「描画ツール」より適切な色を選択する。

・「ホーム」タブの「フォント」内のコマンドより色を選択する。

Wordの図形や表作成能力がチェックできるテスト

見やすいコンテンツを作るため、図形や表の作成機能やコメント機能を活用できるかをチェックできます。

ライティングのスキルチェックテスト Webライターの採用むけ

Webメディアで一般的な表記ルールや著作権に関する知識などを確認できます。

1.

Webライティングにおいて、次の文の中で不適切だと思われる部分をすべて選んでください。

私が小学校1年生の時、ピクニックでABC公園に行きました。

・「1年生」の1が全角

・「、」が全角

・「ピクニック」が半角

・「ABC公園」のABCが半角

2.

次の文章を、正しい文章表現に直して入力してください。

このスマートフォンの特徴は、バッテリーが長持ちすることです。1週間使い続けても、充電切れを起こしません。もう1つの特徴は、優れた防水機能を備えていることだ。衛生面が気になるという人でも、食器感覚でスマートフォンが洗えます。

3.

次の文章で最も直した方が良いと思われるところを、選択肢から1つ選んでください。

意図せず他者に対して損害を与えたときに、その賠償金を支払うのは難しいです。そこで、利用したいのが○○保険です。○○保険は最高100万円までの賠償金を補償する保険です。1人が契約すれば家族みんなの過失を補償してくれる点がメリットです。掛け金は月額300円と安いです。

・句読点の付け方

・文頭

・文末

・漢字

ライティングのスキルチェックテスト Webライターの採用むけ

Webメディアにかかわる編集者の選考に役立つでしょう。

編集にかかわる職種

ここでは編集にかかわる3つの職種について、具体的な業務内容を紹介します。

ディレクター

一般的にディレクターとは現場の責任者を指す言葉です。また、マネジメントを行う立場にある人の役職名として使われることもあります。

ディレクターの業務内容は業界や企業によって異なることが特徴です。出版業界であれば主に出版物までのスケジュール管理や制作物の内容確認、社内外の関係者との調整などを行います。

一方でWeb業界であれば、主にWebサイトに関する企画、制作、運用において全体の指揮を執り、進行管理を担います。

一つひとつの記事に深くかかわるよりも、スケジュール通りに進行できるように全体を管理するのがディレクターの役割ですが、編集者と兼任するケースも少なくありません。

コピーライター・ライター

ライターとは雑誌やパンフレット、Webメディアなど様々な媒体に掲載される記事を書く職種です。記事を書くために取材やインタビューなどを行う場合もあります。

一方、特定の商品やサービスの広告・宣伝のため、魅力的なキャッチフレーズを作成する仕事はコピーライターと呼ばれます。

編集者

制作物の企画やテーマ選定、修正などを担当するのが編集者です。出版物やWebメディアの場合、記事のテーマ選定や企画を行ってライターに指示を伝えたり、出来上がった記事の修正や校閲などを行ったりします。

制作物のクオリティを保つためには編集者の存在が不可欠です。

まとめ

編集者の採用ではライティングスキルに加えて、コンセプト設計力やリサーチ力などを持つ人材を確保することが大切です。書類選考や面接ではわからないスキルを把握するには、ラクテスのスキルチェックテストを活用しましょう。

ラクテスを利用すると、チェックしたいスキルに応じたオンラインテストを簡単に作成できます。300件以上のサンプル問題を活用すれば、問題作成の手間がかからないことも魅力です。導入事例や導入方法につきましては、以下のURLもぜひご覧ください。

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