スキルのある人材を不動産で採用するには?おすすめスキルチェックを紹介

2024年8月14日

不動産業界では大きなお金やモノが動くことから、業務に従事する人には正確な業務遂行能力や高いコミュニケーション能力が求められます。また、扱う土地や建物に対する専門的な知識も不可欠です。そのため不動産業界での採用活動は、職種を問わずスキルチェックをした上での採用が求められます。

今回は数ある職業の中でも、不動産業界の職種で活用できるスキルチェックを4つ紹介します。自社の採用活動にお役立てください。

不動産業界で働く人に求められるスキル

ここでは、不動産業界で働く際に求められるスキルを紹介します。不動産業界では不動産に関する法律や税制の知識はもちろん、顧客との関わりや交渉事ではコミュニケーション能力や論理的な思考もバランスよく求められます。

不動産関連の知識

第一に不動産業界で働く場合、不動産に関する様々な知識が求められます。不動産の所有に際して知るべき法律、契約に際して顧客に説明すべきリスクなどがあります。具体的には、不動産の売買における登記や税制への深い理解、そして土地の評価方法など、さまざまな知識が求められます。宅地建物取引士としての資格だけでなく、法改正のアップデートに対応できる学習能力も求められるでしょう。

コミュニケーション能力

不動産業界のなかでも顧客と関わる営業職は高いコミュニケーション能力が求められます。何気ない会話から顧客の本音を理解し、適切な提案を行う必要があります。また、不動産に関する複雑な情報を顧客が理解しやすいよう伝える必要もあるでしょう。

顧客の立場に寄り添い、かつ適切なコミュニケーションを取れる人材を採用すると自社の業務が円滑に進むでしょう。

デジタルツールの利活用

近年は不動産業界でも業務効率の観点からデジタルツールの活用が進んでいます。顧客管理を効率的に行うCRMや、SNSを活用した集客、各種書類の電子化などデジタルツールを使用する場面は多岐にわたります。そのため、人材の採用時はデジタルツールのスキルについてもチェックしておく必要があるでしょう。

論理的思考

不動産は法人・個人問わず非常に大きな取引です。そのため、顧客と関わる際には論理的思考を持ってコミュニケーションを取る必要があります。担当者の人柄のみで契約につながるのは難しいでしょう。

ただ「この物件は人気です」と顧客に伝えるのでなく「現在の価値が〇〇で、今後推移としては〇〇が見込まれます。ちょうど▲▲のエリアをご検討ということでご案内させていただきました。」などと、根拠を持って「なぜこの物件があなたにとって適しているのか」を伝える力が求められます。

行動力

不動産業界は契約1件あたりの額面が多い反面、アプローチ方法が不適切では成約につながりません。特に現場で活躍する営業の場合、どれだけノウハウを持っていても行動量が伴っていなければ成果につながらないケースも多くあります。正しい営業ノウハウの獲得はもちろんのこと、実際に場数を踏んで自分の血肉としていくことが求められるでしょう。

また、顧客から「〇〇についてもう少し詳しい資料がほしい」「今後の見通しを調べてほしい」など要望を受けた場合にすぐに行動しニーズに答える力も欠かせません。顧客の満足度を高めるには行動力が重要です。

契約後のフォロー力

多くの顧客にアプローチし、成約になると達成感に包まれます。しかし、成約後の対応(フォロー力)も重要です。契約後に早く手続きを終わらせたいからといって、機械的に手続きを行ったりレスポンスが遅くなったりすると、契約が解除になる可能性もあるでしょう。

成約後も折に触れて顧客とコミュニケーションをとることで、新たなニーズを把握できたり紹介があったりすることも考えられます。

【不動産業界】おすすめのスキルチェックテスト4選

ここでは、不動産業界の採用活動に適したスキルチェックテストを4つ紹介します。採用活動は書類選考や面接とあわせてスキルチェックを実施すると、人材のミスマッチを防止可能です。

宅地建物取引士のスキルチェック

このテストでは、宅地建物取引士(通称:宅建)資格のような不動産に関する知識を問うことができます。具体的な設問例を下記に紹介します。

1.都市計画法の用途地域に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

①第一種低層住居専用地域:低層住居に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域
②第二種中高層住居専用地域:主として中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域
③商業地域:主として商業等の業務の利便を増進するため定める地域
④準工業地域:環境の悪化をもたらすおそれのない工業の利便を増進するため定める地域

2.都市計画法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

①市街化区域とは、すでに市街地を形成している区域で、おおむね5年以内に、優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域である。
②市街化調整区域とは、市街化を抑制すべき区域である。
③非線引き区域とは、市街化区域および市街化調整区域の区分のない区域である。
④区域区分とは、都市計画区域を市街化区域と市街化調整区域に分けることである。

3.都市計画法に関する次の記述のうち、開発許可が必要なものはどれか。

①土地区画整理事業の施行として行う開発行為
②市街地再開発事業の施行として行う開発行為
③都市計画区域及び準都市計画区域外の区域内では、5000㎡以上の開発行為
④市街化区域内において、農業を営む者の居住の用に供する建築物の建築の用に供する目的で行う開発行為

宅建士としてすでに実績がある人材を採用する場合に「資格取得の勉強だけでなく、実践として知識が身についているか」を確認できるでしょう。

コンピューターリテラシーのスキルチェック

このテストは不動産業界の事務やアシスタントの採用時に活用できる内容です。建築と不動産に対する知識を確認できます。設問の例は下記のとおりです。

1.文章作成やレポート作成に最も適したソフトウェアはどれですか?

①Microsoft Excel
②Microsoft PowerPoint
③Microsoft Word
④Microsoft Outlook

2.一般的に画像編集に使用されるソフトウェアはどれですか?

①Adobe Photoshop
②Adobe InDesign
③Adobe Acrobat
④Adobe Premiere Pro

3.サイトを閲覧する際に使用するプログラムを何と言いますか?

①ウェブブラウザ
②オペレーティングシステム
③データベース管理システム
④ウイルス対策ソフト

問い合わせを受けた際、担当者に用語や建築物の構造について理解がない場合、顧客とのトラブルも考えられます。基礎知識を問いたい場合に活用ください。

住宅業界の基礎的なスキルチェック

このテストは不動産業界の事務やアシスタントの採用時に活用できる内容です。建築と不動産に対する知識を確認できます。設問の例は下記のとおりです。

1.一般的な住宅構造は主に3種類に分類される。木造、鉄骨造、そしてもう1つは何か。

①鉄筋コンクリート造
②ブロック造
③プレキャストコンクリート造
④ガラス繊維強化プラスチック造

2.注文住宅を購入する主なメリットとして、デザインの自由度が挙げられる。それに対して、どのようなデメリットが存在するか述べなさい。(※記述式)

3.近年増加している木造高層建築物のメリットと課題を説明しなさい。また、木造高層建築によく使用される材料とその特徴にも触れなさい。(※記述式)

問い合わせを受けた際、担当者に用語や建築物の構造について理解がない場合、顧客とのトラブルも考えられます。基礎知識を問いたい場合に活用ください。

営業担当者向けスキルチェック

このテストは営業職のスキルチェックに活用できます。顧客との関わりのなかで不快感を与えない、基本的なマナーの習得度を確認できます。想定されるトラブルに対して、記述式で回答する設問もあるため、応募者の人柄も同時に把握できます。設問の例は下記のとおりです。

1.会議が始まる予定時刻の何分前には会場に到着しておくべきですか?

①10分前
②15分前
③時間ちょうど
④30分前

2.営業訪問時に必ず持参すべきアイテムはどれですか?

①名刺
②ノート
③商品サンプル
④プレゼンテーション資料

3.顧客とのミーティングで誤って遅刻してしまった場合、どのように対応すべきですか?(※記述式)

特に、中途採用者の基本的なビジネススキルを確認する際におすすめです。

まとめ

不動産に関わる人材採用は専門的な知識だけでなく、顧客に合わせた対応を行うコミュニケーション能力や論理的思考が求められます。しかし、これらの能力を面接だけで測るのは困難です。自社が求める人材に合わせたスキルチェックを行い、入社後のミスマッチや離職率の上昇を防止しましょう。

今回紹介した設問は、ラクテスで作成可能です。これまで紙ベースで実施していたテストをオンラインで作成・回人事担当者の業務効率化が叶います。テストはオンラインで実施するため受験者はいつでも受験可能で、採点も自動で行えるため採用活動をスムーズに行います。採用活動をスムーズに行いたい場合はぜひ一度、ご相談ください。

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