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外国人採用で悩んでいませんか?
人手不足が急速に進む現代、多くの企業で外国人労働者の採用を増やしています。外国人を採用する際に共通して直面する課題の一つに、日本語能力の評価があります。日本語力が不足している人材を採用してしまうと、業務の遂行や社内コミュニケーションにおいて問題が発生してしまいます。本記事では、日本語能力評価をする独自のテストを作成して運用する方法をご紹介します。
外国人採用の現状と課題
日本国内での外国人労働者の数は増加傾向にあります。外国人労働者数は2023年に前年比12.4 %の増加となり、初の200万人超えとなりました。
外国人スタッフは一部の人手不足の業態の企業にとって欠かせない戦力となっています。とはいえ、コミュニケーション不足や日本語力の不足が業務効率や顧客満足度の低下、社内でのコミュニケーション不全といった問題を引き起こしています。
JLPT(日本語能力試験)の概要と利用状況
多くの企業が日本語能力の評価基準として採用しているのが、日本語能力試験(JLPT)です。JLPTは文法、読解、聴解のスキルを評価し、N1からN5までの5つのレベルに分かれています。この試験は国際的に認知されており、客観的な基準として広く活用されています。
しかし、JLPTには限界があります。主に文法や読解、聴解を評価するため、実際のビジネスシーンで必要なコミュニケーション能力やビジネス文書の作成・理解能力を十分には評価できません。例えば、N1やN2を取得していても、ビジネスメールの作成や会議での発言で相手に誤解を生じさせてしまうケースはあります。
逆にN3までしか取得しておらず、履歴書だけ見ると日本語能力に不安を感じるケースがあっても、面接してみたら自社の求める水準をはるかに超えて問題なく会話できたということもあります。日本に住んでいる方であれば、取得から期間が空いているほど日本語力が向上していることが多いです。
また、JLPTは年2回(7月と12月)の実施であるため、前回の受験から最大半年間の間隔があるため、その間に日本語力が伸びていることも多いです。
自社で日本語テストを実施するメリット
JLPTだけでは判別できない現時点の日本語力を確認するため、企業独自の日本語テストを実施することが有効です。自社の業務に必要な具体的な日本語能力を評価できるため、適正な人材を見極めやすくなります。独自のテストを設計することで、文書理解やメール作成、口頭での説明能力など、業務に直結するスキルを評価できます。また、実際に使用する資料やメールを使ったテストで、応募者がどの程度実務に対応できるかを確認することも可能です。
自社日本語テストの作り方
自社で日本語テストを作成する際は、まずテストの目的を明確にし、業務ニーズを反映させることが重要です。
スキルの洗い出しと評価項目の設定
必要な日本語スキルを洗い出し、それを基に評価項目を定義します。例えば、文書理解、メール作成、口頭説明などの評価項目を設け、評価基準も明確に設定します。
接客の業務があるなら敬語の知識の有無を評価項目として重み付けするなど、自社の業務にあった基準をつくります。
公平な評価体制の構築
評価基準を明確に設定し、公平な評価ができるようにします。自由記述式の問題や、口頭での会話能力のテストを実施する場合には、明確な正答がある場合と異なり、評価者によって採点がブレてしまう可能性があります。そのため、基準をあらかじめすり合わせしつつ、複数の評価者で採点するなど偏りのない評価体制の構築も重要です。
JLPTと自社テストの併用
JLPTと自社日本語テストを併用することで、より効果的な日本語能力の評価が可能になります。JLPTを一次スクリーニングとして用い、基本的な日本語力を確認した上で、自社テストでより詳細なスキルを評価します。これにより、全体的な日本語能力を包括的に把握でき、適材適所な人材を選定することができます。
テストを作成・運用できるシステムのラクテスでは、外国人候補者の日本語力をチェックするためのサンプルテストを用意しています。
ラクテスではサンプルテストを自由に書き換える、独自の問題を追加することが可能です。上記のような単語や文章の意味を回答する問題の他にも、漢字の読み書き、文法、敬語などのレベルを確認するための問題も簡単につくれます。日本人向けの一般常識のテストも多数用意されているため、その中から一部外国人採用のテストに転用することも可能です。
あなたの会社でよく使う日本語のフレーズなどをテストに追加して、より精度の高い採用選考プロセスを作ってみてください。
まとめと次のステップ
外国人採用の成功には、候補者の日本語能力を的確に評価することが不可欠です。JLPTのような一般的な試験と自社独自の日本語テストを併用することで、自社業務に必要な日本語力の足りていない候補者を採用してしまうミスマッチを防げます。これにより、業務効率の向上や企業全体のコミュニケーションの質を向上させることができます。ぜひ、採用プロセスの見直しとともに、実践的な日本語テストの導入を検討してください。
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