オンラインテスト導入で全国区の人材獲得へ|ゲーム業界の採用戦略

ラクテスを新卒採用試験にご活用いただいている、株式会社オーツーの山下様にお話を伺いました。コンシューマゲームやモバイルゲームの企画・開発、運営などに取り組むオーツーでは、これまでプログラマーの一次試験で、基礎的な技能を測る筆記テストを紙ベースで実施していました。しかし、大阪本社で実施していたため、近畿地方以外の応募者が辞退される場合もあったそうです。ラクテスの導入により、全国から多くの学生が受験してくれるようになった上、面接内容も充実するようになり、内定率の向上にもつながったとのことです。

プログラマーの基礎的な技能を測る試験にラクテスを導入

── ラクテスを導入した経緯について教えてください。元々紙ベースで筆記試験を行っていたのでしょうか。

そうですね。ゲームクリエイターの採用では、専門知識を測る試験が必須です。なかでもプログラマーやサーバサイドエンジニアの採用では、書類選考の段階で作品選考があり、そこでソースコードなどはきっちり見るものの、時間をかけてブラッシュアップされる作品とは別に、本人の基本的なスキルを測る必要がありました。

今までは来社していただいた上で、筆記試験と面接を実施していました。ただ、遠方にお住まいの方は時間も交通費もかかるので辞退してしまうケースもあり、最初の方の選考をオンライン化できれば応募してもらいやすくなるのではないか、と考えました。

── ラクテスは新卒採用、中途採用どちらで活用しているのでしょうか?

現状は新卒採用のみです。一次面接にお呼びするうえで最低限のスキルを備えているかどうか、確認する意味で使わせてもらっています。実は、これまでせっかく来社して筆記試験を受けてもらっても、結果が合格点に届かない人が結構いたんです。そうなると、それに続く面接ではテクニカル面の質疑応答が噛み合わず、お互いに時間が無駄になってしまう事もありました。なので、現在は「最低限これぐらいの点数の人なら面接に呼んでも大丈夫だろう」というスクリーニングの意味合いでラクテスを活用しています。

このテストに合格した人には面接のために来社してもらうのですが、その際により難易度の高いプログラミング試験を実施するという二段構えにしています。

安価で必要十分な機能が魅力

── ラクテス以外のサービスも検討されたのでしょうか。

そうですね。プログラミングスキルをオンラインで測れるようなツールを複数検討していました。パソコン上でモニター監視できたり、プログラミングの過程が録画できたりするツールも検討しましたが、いずれも年間運用すると100万円単位で費用がかかりますし、何より応募者のスキマ時間で受験してもらうにしては、(監視機能などは)受験環境が厳重すぎて、かえって敬遠されるかなと考えました。

必要最低限のスクリーニングという目的に合ったツールが望ましかったので、ラクテスがちょうどいいと判断しました。自分たちで問題を作成でき、かつ編集も簡単で、一問一答なら自動採点できる点に良さを感じています。

── 実際にラクテスで実施しているテストは、どのようなものなのでしょうか。

プログラムの専門試験ですので、物理や数学のほか、プログラミングコードの穴埋め問題のような試験問題を弊社独自に設定しています。設問形式は択一問題がメインです。

ラクテス導入で採用が全国区に広がり、面接も充実

── ラクテスを導入してメリットに感じている点を教えてください。

面接前にテストが実施できるので、面接に来ていただく方のレベルが担保できるようになりました。また、これまでは一次選考で必ず大阪に来ていただく必要があったため、近畿圏以外の方には敬遠されがちだったんです。ラクテスを使用することで、全国から応募いただけるようになり、採用の幅が広がった点は劇的に変わりましたね。

また、オンライン試験で最低限のスキルと実力が担保できているので、面接ではより掘り下げた内容をお聞きでき、内容も充実するようになりました。面接まで進んだ学生さんに内定を出せる確率も高くなり、非常に助かっています。

プランもライトプランをご用意いただき、弊社の受験者数に絶妙にマッチしていて助かっています。また、設問をエクセルに変換できるのも、受験者の回答傾向や問題の難易度も分析しやすく、一次選考のツールとしては非常に使いやすいという実感があります。

テストで不正があっても面接で気づける

── オンラインテストでは、カンニングなどの不正防止が課題の一つです。御社ではどのように対策されていますか?

不正防止の観点で言えばおっしゃる通りデメリットがあり、テスト時に誰かに手伝ってもらったり、何かを参考にして回答したりするケースもあるだろうと想定はしました。

ただ、面接はオンラインテストの結果を参考に行いますので、もし本人のスキルが伴っていなかったら会話の中で必ず分かります。なので、そこはオンラインテストで得られるメリットを優先しました。

不正防止機能を備えたオンライン試験ツールも検討はしたのですが、(前述の通り)スキマ時間に受験してもらうのに、モニターで監視されながら受験するのは応募者にとってもハードルが高いんじゃないかな、と。選考の最初の段階でもありますので、「簡単に受験してもらえる」ことを最優先にしたほうがいいのでは、と考えました。

今後は社内教育などにも活用したい

── 今後ラクテスをどのように活用していきたいですか。

以前はプログラマー試験だけでなく、一般常識試験や性格診断など幅広く使わせていただいていました。今はそれらを外部試験に移行したのですが、今後は社内アンケートや社内教育などにも活用できればと思っています。

株式会社オーツーは、長年の経験を持つゲームソフトウェア制作会社です。コンシューマゲーム、モバイルゲーム、Web制作と幅広い分野で活躍しています。企画からデザイン、プログラミング、シナリオライティングまで一貫して手掛け、高品質な作品を生み出しています。多くの人に親しまれている有名タイトルの開発にも携わっており、業界内外から高い評価を得ています。無限のチャレンジ精神と自由な発想で、常に面白いものづくりを目指しています。

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