プロジェクトマネージャーは様々な人と関わり、1つのプロジェクト達成を導く存在です。自社で人材をアサインするのはもちろん、大きなプロジェクトの場合は外部から人材を採用することもあるでしょう。その場合に行いたいのがスキルチェックテストです。
プロジェクトマネージャーに求められるスキルは職務経歴書のみで判断できるものではないため、自社が求める人材に合わせたスキルチェックを実施することが大切です。今回は、プロジェクトマネージャー採用時に確認したいスキルや、採用活動で役立つスキルチェックテストについて紹介します。
目次
プロジェクトマネージャーが働く業界で求められる5つのスキル
ここではまず、プロジェクトマネージャーに求められるスキルを5つ紹介します。大切なプロジェクトを率いる人材だからこそ、高いコミュニケーション能力やプロジェクトの管理能力が問われます。
コミュニケーション能力
プロジェクトマネージャーは、関係者と円滑な連携を図るためにも、高いコミュニケーション能力が必要です。プロジェクト全体を俯瞰し管理する立場にあるため、プロジェクトの関係者らと情報を共有し、意見を調整することが求められます。
その際に、必要な情報を正確に伝えることはもちろん、相手の抱える悩みや進行の妨げとなる要素をヒアリングするスキルも欠かせません。ヒアリングした情報から相手の期待や要求を汲み取り、適切に対応するスキルが重要になるでしょう。
進捗管理能力
プロジェクトマネージャーは絶えずプロジェクトの進行状況を監視し、必要な調整を行います。スケジュールよりも進行が遅れている場合は、人材の再配置やスケジュールの再検討を行う必要があるでしょう。
こまめな進捗の把握・管理を行っておくことで、すぐにリスケジュールを実施できるなど、問題の早期発見・対処が可能です。関係者全員と密に連携を取りながら進捗管理することで、スムーズなプロジェクト遂行・達成が叶うでしょう。
財務管理能力
プロジェクトマネージャーには人の管理だけでなく、お金の管理も求められます。どのプロジェクトにも予算が設定されており、その中でやりくりしなければなりません。プロジェクトの予算を適切に作成・管理することで、利益を生み出すことにつながります。財務管理能力に関しては、資格や知識の習得はもちろん、実務経験も重視したいものです。
評価と振り返り能力
プロジェクトが軌道に乗ったり終了したりした後、プロジェクトマネージャーは評価と振り返りを行う必要があります。今回の成功点と反省点を鑑み、新たなプロジェクトや企業成長に反映させることが大切です。成果物やプロセスを評価し、改善点を抽出して次につなげていく力も重要です。
リーダーシップ能力
プロジェクトマネージャーは、チームをまとめ成功に導くリーダーシップも求められるでしょう。ただ人を率いるだけでなく、全員を巻き込み、モチベーションを高められるように指導するスキルが必要といえます。
おすすめのスキルチェックテスト5選
ここからは、プロジェクトマネージャーを採用する際に活用したいスキルチェックテストを5つ紹介します。ラクテスでは、コミュニケーション能力や現場で必要なマネジメントスキルのチェックなどを、網羅的にチェックできるテストをご用意しています。
面接で聞くべき質問(コミュニケーション能力)
こちらの質問では、面接時に応募者のコミュニケーション能力を確認できます。具体的な設問は下記の通りです。
1.チームで働く際に、意見の異なるメンバーとどのようにコミュニケーションを取りますか?
2.チームで働く際に、意見の異なるメンバーとどのようにコミュニケーションを取りますか?
3.複雑な情報を分かりやすく伝える必要があった経験を教えてください。どのように伝えましたか?
(※記述式)
面接で聞くべき質問(コミュニケーション能力)
記述式での回答なので、応募者の考え方や具体的な対処法をより詳細に確認できるでしょう。
プロジェクトマネジメントのスキルチェックテスト
こちらの設問では、プロジェクトマネジメントにおいて全般的に知っておきたい知識を確認できます。プロジェクトマネジメント経験者であれば、実務経験を通じて身につけている可能性が高い知識です。
1.プロジェクトマネジメントの5つのプロセスグループに含まれないものはどれですか?
・A. 立上げ
・B. 計画
・C. 実行
・D. 評価
2.プロジェクトのリスク、コスト、スケジュールなどを評価し、プロジェクトの目的を達成するために必要に応じて予防および是正措置をとることを何といいますか。
・A. プロジェクト監視
・B. 品質管理
・C. プロジェクトコントロール
・D. スコープ管理
3.プロジェクトステークホルダーとは何ですか?
・A. プロジェクトのリーダー
・B. プロジェクトの顧客
・C. プロジェクトの実施によって影響を受ける個人、グループ、または組織
・D. プロジェクトの資金提供者
プロジェクトマネジメントのスキルチェックテスト
人材の採用はもちろん、これからプロジェクトマネジメント業務を担う人材育成のテストとしても活用できます。
プロダクトマネージャーの採用のためのスキルチェックテスト
1歩踏み込んだスキルチェックテストとして下記の設問がおすすめです。一般的な知識だけでなく、具体的な業務で活用したいスキルを確認できます。
1.ユーザーリサーチの目的は何ですか?
・新製品のアイデアを得るため
・競合他社の製品を評価するため
・ユーザーのニーズと行動を理解するため
・すべての製品開発を指示するため
2.効果的なプロダクトロードマップには何が含まれているべきですか?
・製品のビジョン、目標、リリース計画、優先順位付け
・競合他社の製品リリース予定、製品の売上、投資リターン
・技術的な詳細、コードレビューの結果、ソフトウェアのバージョン
・すべてのステークホルダーの連絡先、会議のスケジュール、予算
3.プロダクトマネージャーが製品のリリース前に行うべきテストは何ですか?
・デザインコンセプトテスト
・マーケットペネトレーションテスト
・受け入れテスト
・ソフトウェア開発ライフサイクルテスト
プロダクトマネージャーの採用のためのスキルチェックテスト
応募者が複数いる際、候補者の知識を確認し絞り込むために活用できます。
幅広い職種の責任者採用に役立つ「リーダーシップと組織マネジメント」テスト
プロジェクトマネージャーに求められるリーダーシップを図るテストも、ラクテスでは用意しています。責任者の立場で必ずおさえておきたいポイントを網羅しています。
1.「リーダーシップ」と「マネジメント」で内容が異なります。以下の中で正しい一つ選びなさい。
・リーダーシップとは「管理する能力」を指す
・リーダーシップとは「組織の複雑さに対処する能力」である。
・リーダーシップとは「人と組織を動かす能力」である。
・マネジメントは「組織的に変革を推し進める」ことである。
2.組織マネジメントにおける「3大経営資源」はヒト、カネとあともう一つは何か選びなさい。
・時間
・情報
・ゴール
・モノ
3.リーダーシップとは「集団に目標達成を促すよう影響を与える能力」です。そのため、まずは集団がコミットできるような目標を設定する力が求められる。そのため、リーダーは「 」の設定が重要である。空白に入る言葉を選びなさい。
・マネージャー=管理者
・ビジョン=目的
・マネー=金額
・チーム=体制
4.20世紀はやることが決まっていれば、どうやるかが決め手となるという「マネジメント」の時代と言われています。21世紀はリーダーシップの時代と言われているがその理由を選びなさい。
・世の中が平和になり、安定しているため
・外部環境がどんどん変化する世の中であり、その変化に対応する必要があるため
・メンバーの主体性が年々失われているため
・市場の変化がますます鈍化しているため
幅広い職種の責任者採用に役立つ「リーダーシップと組織マネジメント」テスト
幅広い業界や業種に対応した内容を用意しています。
面接で使える「財務管理スキル」を見極めるための質問
プロジェクトマネージャーはお金周りの管理スキルも求められます。下記のテストでは、予算編成能力や財務報告書の作成など、様々な知識を確認できます。
1.最近の予算編成プロジェクトについて教えてください。そのプロセスと成果を詳しく説明してください。
2.財務報告書の作成経験について教えてください。どのような内容を含め、どのように分析しましたか?
3.コスト削減のために行った具体的な取り組みを教えてください。その結果、どのような効果がありましたか?
(※記述式)
面接で使える「財務管理スキル」を見極めるための質問
プロジェクトマネージャーのスキルチェックのほか、財務担当の採用にも活用できます。
まとめ
プロジェクトマネージャーを採用する際は、即戦力として活躍してくれる人材を求める企業がほとんどです。しかし、職務経歴書では応募者のスキルを明確に把握できないため、別途スキルチェックテストを実施するのがおすすめです。
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タグ: #人材採用, 適性検査