採用テストとは?
採用テストとは、企業が社員や学生を採用する際に、スキルを可視化しどのような人かを確かめるために行うテストです。どうしても面接だけだと、その人がどんな人でどのようなスキルを持っているのかを判断するのは難しいです。そこで、採用テストを活用することで、定量的なデータを基にスキルや性格を判断できるため、より正確な基準で採用活動を行うことができます。
採用テストの種類
採用テストには様々な種類が存在します。それぞれの特徴や読み取れるデータが異なるので、自社にはどのテストがあっているのかをしっかりと判断した上で導入を検討しましょう。採用テストの種類は以下の通りとなっています。
- SPI
- 玉手箱
- ラクテス
- GAB
- CAB
- IMAGES
- TG-WEB
- 内田クレペリン
- SCOA
- Compass
- アッテル
それぞれ解説していきます。
SPI
SPIとは、Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略で、リクルートマネジメントソリューションズが提供しているテストです。SPIにも種類があります。例えば、大学生の総合職向けによく用いられるのは「SPI2-U」と呼ばれるもので、一般職向けの試験は「SPI3-R」がよく用いられます。SPIでは、各問題を時間内に回答することを求められます。速さと正確さが重要になってくる試験だといえます。
玉手箱
大手企業でも多く使われているこの玉手箱。知的能力とパーソナル能力でふるい分けを行い、一問にかけられる時間は少ない印象です。計算時に電卓を用いることができるので、素早い計算をすることができます。また、難易度も高めに設定されているので、解けない問題は捨てるという概念も持つことが重要です。
ラクテス
ラクテスとは、弊社が開発したサービスで、研修担当者や人事・総務の方に向けた『スキルを可視化する』ということにフォーカスしたものです。ラクテスは、可視化させたいスキルに合わせてテスト制作を行える点が特徴として挙げられます。また、テスト制作の支援も行っておりますので、制作に困った際はサポートしてもらうことができます。
GAB
GABは自宅のパソコンで受けることができる自宅受験型のwebテストです。英語での受験や将来のマネジメント適性、職務適性について予測が出るようになっています。また総合適性テストということで、様々な能力について可視化することができるので、多くの企業で使用されているというのが特徴です。
CAB
CABは日本SHLl社が販売しているシステムエンジニアプログラマーといったIT職に向けた適性テストとなっています。主にIT企業やエンジニア、ITコンサルタントなどを雇う会社で使用され、ITスキルを図るというものに適しています。
IMAGES
IMAGESは日本SHL社が販売している総合適性テストで、GABと比較した時に英語の能力テストがあるという点とテストを解く早さが求められるという点が主な違いです。容易なテストというイメージはありますが、多くの企業がふるいおとすという目的で使用することが多いので、対策は必要です。またすばやく迅速な判断を行うことができるため、素早い判断をしたいという企業に使われています。
TG-WEB
TG-WEBに関しては、HUMANAGE社が販売しているもので、難易度が高く馴染みのない問題が出題されるというのが大きな特徴です。いかに新規性の高い状況下で、良い結果を出せるのかが鍵を握ります。大手や人気企業の中で、決まったルールに従って物事を考えられるのかというものを判断する基準にもなります。また、新しい型のテストなので、結果によって準備をどの程度したのかというのが明確になります。出題科目としては非言語と言語、英語、性格テストがあり、様々な観点から能力を判断することができます。また従来型と新型というのがあり、それぞれの出題内容が異なるので注意が必要です
内田クレペリン
内田クレペリンとは、簡単な計算を連続して行う試験です。外国人にも適応しており、言語が読めない人も行うことができるテストとなっています。ただ細かい試験ではなく、簡単な計算を行うものなので、結果だけでどういう人なのかを細かく判断するのは難しいです。他の試験と組み合わせることが必要なテストであると考えます。ただ、60年以上の歴史かつ五千万人以上の利用実績を持っているということを考慮すれば、信頼性は非常に高いものになっています。
SCOA
SCOAは、知的能力や応用力、ストレス耐性、その傾向などを表示してくれるような総合適性検査です。また、仕事に対するスピードや正確さについても判断することができるテストで多くの企業に使われています。
Compass
採用判定レポートやパーソナリティーレポート、フィードバックレポートの3つが判定として出るのが特徴です。ネガティブチェックをすることにより、個人の素質が明確になります。また、採用管理システムSONARと連携により、受験者の登録や受験結果の反映が自動化され、効率的にテストを行うことができます。テスト形式はウェブと紙の二種類があるので、必要に応じて使い分けることができます。加えて、ストレス耐性や職業適性、対人関係スタイル基礎能力なども見ることができ、様々な用途で使用が可能です。採用判定レポートに関しては、分析を自動的に行ってくれるので、個人の先天的な資質や欲求、思考タイプの測定等の作業が簡単になります。
アッテル
アッテルは業界最安値で、十万人のデータから分析を行うことができるシステムです。AIの力で自社に合う人材やスキルというのを判断し、タレントマネジメントを行うことに役立ちます。また、定着を目的とした適性検査などもあり、早期離職者の発見なども可能です。自社で活躍している社員をもとに応募者を判断することができる、自社に対する適性を見ることができます。
まとめ
採用テストはあくまでも採用するための手段の一つです。どのような人採用したいのかを明確にし、それに応じてテストを利用するようにしましょう。また、上記の通り採用テストの種類は様々です。目的に適したテスト選びをし、うまく活用していきましょう。