建築・土木技術者は、住宅や施設、インフラの建設を担い、社会生活に欠かせない重要な職種です。今後も高い需要が見込まれるものの、専門性の高さから人材不足が課題となっており、即戦力となる経験豊富な人材を求めている企業も多い現状です。
ミスマッチなく会社に貢献できる人材を確保するためには、応募者のスキルや知識を適切に評価することが欠かせません。今回は建築・土木技術者に求められるスキルや、採用時に確認したい知識をチェックできるテストについて紹介します。
目次
建築・土木技術者に求められるスキル
ここでは、建築・土木技術者に求められる5つのスキルを紹介します。建築・土木技術者には、実務に必要な技術力以外にも、各種法規制への理解やコスト管理能力なども求められます。
関連する法規制への理解
建築・土木技術者は、建築基準法や都市計画法、環境関連規制など、多岐にわたる法規制を遵守しながら業務を進める必要があります。
これらの法規制に関する知識とコンプライアンス意識は、プロジェクトの安全性や品質を確保する上で欠かせません。
そのため、採用時にはこれらの法規制への理解度を確認し、必要に応じて教育プログラムを活用することで、適切な人材を確保することが重要です。
設計スキル
建築・土木技術者にとって、設計スキルや設計意図の理解は重要な要素です。特に、建物や土木構造物の図面や設計意図を正しく読み解くことで、施工の効率や品質を向上させられます。
たとえば、建築分野では鉄筋コンクリート構造や耐震設計の知識が役立つ一方、土木分野では橋梁設計や道路設計などが必要とされる場合があります。
これらのスキルや知識を予め身につけている応募者であれば、プロジェクトをスムーズに進めることが可能です。
材料工学への理解
建築・土木技術者には、コンクリートや鋼材、木材などの構造材料に関する材料工学の知識が求められます。
たとえば、コンクリートの強度や鋼材の耐食性を理解することで、設計や施工時の判断が適切に行えます。
また、環境負荷を低減する材料の選定やコスト削減の工夫などにも活用できます。このような知識は、安全で効率的なプロジェクト遂行に欠かせません。
コスト管理能力
建築・土木技術者には、限られた予算内で高品質な成果を提供するためのコスト管理能力が求められます。
コストは材料費や人件費だけでなく、施工機械などの費用も含まれるため、総合的な管理が必要です。
また、管理職採用を目指す場合は、予算内で効率的にプロジェクトを遂行し、利益を最大化できるスキルを事前に確認することが重要です。
サステナビリティへの理解
近年、気候変動や環境負荷低減の重要性が高まる中、建築分野でも持続可能な取り組みが求められています。
例えば、環境に優しい材料(例: 再生可能資源を利用した製品)や、省エネルギー型の工事手法を取り入れる知識が必要です。
また、建築物省エネ法といった環境まわりの法規制への理解も求められます。
さらに、環境に関する資格(例: 環境アセスメント士)を保有している人材は、企業の取り組み強化に貢献できるでしょう。
おすすめのスキルチェックテスト3選
ここからは、建築・土木技術者の採用活動で活用できるスキルチェックテストを3つ紹介します。
建設業界向け基礎知識確認テスト
こちらのテストでは建設業界に関する基礎的な知識を確認できます。
基本的な建設業界の知識
1.建設業界の主要な分野はどれですか?すべて選択しなさい。
・住宅建設
・商業建設
・インフラ建設
・ITサービス
2.建設プロジェクトの初期段階で行われる活動は何ですか?
・施工管理
・設計
・土地の取得
・資材の発注
3.記述問題:建設業界での「QC」とは何を意味していますか?また、その目的は何ですか?
(記述式回答)
建設業界向け基礎知識確認テスト
建設業界における基礎的な知識を問う設問を用意しているため、建築・土木技術者の中途採用試験としてはもちろん、新入社員研修後の確認テストとしても役立ちます。
住宅業界基礎知識テスト
住宅業界で必要な知識を問うテストもラクテスでご用意しています。
1.一般的な住宅構造は主に3種類に分類される。木造、鉄骨造、そしてもう1つは何か。
・鉄筋コンクリート造
・ブロック造
・プレキャストコンクリート造
・ガラス繊維強化プラスチック造
2.注文住宅を購入する主なメリットとして、デザインの自由度が挙げられる。それに対して、どのようなデメリットが存在するか述べなさい。
(記述式回答)
3.近年増加している木造高層建築物のメリットと課題を説明しなさい。また、木造高層建築によく使用される材料とその特徴にも触れなさい。
(記述式回答)
住宅業界基礎知識テスト
こちらのテストは、住宅構造の種類や契約法、建築基準法、都市計画法といった幅広いテーマをカバーしていることが特徴です。
論理的思考力と数的処理能力を測るテスト
建築・土木技術者には、論理的な問題解決能力や、計算やデータを活用して業務を進める能力が求められます。
A、B、C、D、Eの5つの会社の従業員数を比較したところ、次のことがわかった。 1. 同じ従業員数の会社はない 2. Aの従業員数はBより多い 3. Cの従業員数は2番目に多い 4. Dの従業員数はAとBの従業員数の平均に等しい
1.次の推論X、Y、Zについて、必ずしも誤りとはいえないものはどれか。
X:AはCより従業員数が少ない
Y:BはDより従業員数が多い
Z:DはEより従業員数が少ない
Xだけ
Yだけ
Zだけ
XとY
XとZ
YとZ
XとYとZ
いずれでもない
2.1~4の条件のほかに、少なくともどの条件を加えれば、AからEの5つの会社の従業員数の順位が決まるか。
X:Aは一番従業員数が多い
Y:BはCより従業員数が少ない
Z:EはAより従業員数が多い
Xだけ
Yだけ
Zだけ
XとY
XとZ
YとZ
XとYとZ
X、Y、Zのすべてが加わっても決まらない
ある年の売上高ランキングで、A、B、C、D、E、Fの6つの会社を調べたところ、次のことがわかった。
1.同じ順位の会社はない
2.AはDより1つ上の順位だった
3.BはEより3つ上の順位だった
4.Cは上位3位以内に入った
3.2位になる可能性の会社はどれか。あてはまるものをすべて選びなさい。
A
B
C
D
E
F
論理的思考力と数的処理能力を測るテスト
論理的思考力や数的処理能力は、精細さがより求められる建設・土木技術者に欠かせないスキルです。
まとめ
建築・土木技術者には、法規制への理解や設計スキル、コスト管理能力などが求められます。事前に応募者の知識レベルを確認できるスキルチェックテストを実施しておくと採用活動を効率的に進められるでしょう。
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