店舗よりもネットで商品を購入することが増えている今、運輸配送業では多くの人材が求められています。宅配ドライバーは離職率が高いため、長期間継続で勤務でき、即戦力になる人材を採用したいものです。そのためには、応募者の適性を見極めなければなりません。
ここからは、運輸配送業界のスタッフに必要なスキルや、適性を見極めるためのスキルチェックテストについて紹介します。
目次
宅配ドライバーなど、運輸配送業界で求められるスキル
まずは、宅配ドライバーなど運輸配送業界で働く人に求められるスキルについて紹介します。入社後すぐに活躍できる人材を見つけるためにも、重要なスキルです。どのようなスキルかをおさえておき、採用時にチェックしましょう。
ルート計画・ナビゲーションスキル
宅配など運輸配送業界では、指定された時間内に荷物を運搬しなければなりません。そのためには、交通規制などの道路情報や地図を把握し、効率よく配送ルートを計画できるスキルが必要です。また、燃料には経費がかかるため、なるべく最短ルートで配送することが会社にとって好ましいでしょう。単に運転技術があるだけでなく、効率を意識しながら運転できる経験豊富なドライバーが適しています。
時間管理スキル
運輸配送業界は、とにかくスケジュール厳守です。各配送先の指定時間はもちろん、配送の進行状況を把握し、計画的に行動しなければなりません。宅配では、配送先の受取人が不在、指定時間の変更など、イレギュラーが発生することも多くあります。効率よく配送業務を進めるために、タスク管理スキルと時間管理スキルは必須でしょう。
調整力
遠方への運搬業務となると、事故などによる渋滞や通行止め、天候の変化といった、急なトラブルも起こり得るでしょう。そのような場合にも落ち着いて対応し、時間内に効率よく荷物を配達する調整力も求められます。事前にいくつか配達ルートを調べておき、すぐにトラブルに対応できるようあらかじめ工夫するといった、リスクヘッジができる人材は重宝します。
運転スキル
宅配ドライバーになくてはならないのは、高い運転スキルです。配送エリアによっては、狭く運転しづらい道や見通しの悪い道もあります。企業によっては夜間の運転や、長距離の運転が求められることもあるでしょう。運転経験や配送ドライバー経験が豊富であれば、運転スキルが備わっている可能性も高まります。
体力と腕力
今は日用品をはじめとした小さいものから、お米や飲料などを含む食品、大きなものでは家具など、ネットで何でも購入できる時代です。集合住宅によっては、エレベーターがなく階段で昇降することもあります。そのため、体力と腕力も必須です。
また、運輸配送業界は、配達予定の荷物を配達完了するまで業務が終わらなかったり、繁忙期があったりと勤務時間が不規則になりやすい業種です。体力を維持するために、健康的な生活習慣を保つ意識も求められるでしょう。
おすすめのスキルチェックテスト3選
次に、宅配ドライバーなどの運輸配送業界における人材採用でおすすめのスキルチェックテスト3選を紹介します。自社の採用時に活用できる設問があるか、参考にしてみてください。
運輸・物流サービス業界の基礎知識チェックテスト
運輸・物流サービス業界の基礎知識をチェックできるテストを紹介します。
1.日本国内で最も利用されている貨物輸送の手段として、正しいものを1つ選んでください。
・鉄道
・航空
・トラック
・船
2.下記は「物流DX」の事例です。誤っているものを1つ選んでください。
・トラックの自動運転
・受注担当者の増員
・AIフォークリフト
・自動配車クラウド導入
3.いわゆる「物流の2024年問題」として、正しいものを1つ選んでください。
・トラックドライバーの長時間労働の改善によって、物流の適正化・生産性向上に問題が生じること
・倉庫管理の自動化が義務付けられたことによって、導入コストがかさみ中小企業への負担が増大すること
・燃料となるガソリン価格の価格高騰により、コストが増大すること
・ドローンによる輸送手段が現実化したことで、安全性や秘匿性に問題が生じること
運輸・物流サービス業界の基礎知識チェックテスト
運輸や物流の基礎知識を持っているかを確かめることで、より優秀な人材を獲得しやすくなります。トラブルの発生を予測したり、災害時や緊急時に柔軟に対応したりすることが可能な、調整力や適応力に優れた人材を見分けられるでしょう。
また、業界の基礎知識があれば他の社員とのコミュニケーションも円滑になり、社内のチームワークにも貢献できます。
面接で使える「時間管理スキル」を見極めるための質問
時間管理スキルは宅配ドライバーに必須のスキルであるため、面接で必ず見極めたいものです。そこで、時間管理スキルがあるかどうかジャッジするための質問も用意しました。
1.過去に複数のプロジェクトやタスクを同時に進行させた経験はありますか?その際、どのようにして時間を管理しましたか?
2.一日の仕事の計画をどのように立てていますか?その計画をどのように実行していますか?
3.予定通りに進まないタスクがあった場合、どのように対応しますか?
面接で使える「時間管理スキル」を見極めるための質問
実際に時間管理をした経験や、一日の仕事計画について尋ねてみるのがわかりやすいでしょう。イレギュラー対応があった場合の対処法を説明してもらうと、臨機応援に対応する調整力があるかどうかも判断できます。
時間管理スキルがある人が揃うと、社員同士の負担も減り会社の運営も安定します。時間管理には、人任せに行動するのではなく、個人で責任をもって行動し積極的に仕事に取り組む姿勢が不可欠です。
そのため、時間管理スキルがある人は仕事への積極性や責任感も持ち合わせています。時間管理ができる人材を採用することは、お客様へのサービス改善や会社のチームワークの向上につながるでしょう。
面接で聞くべき質問(柔軟性と適応力)
柔軟性と適応力はどの業界でも求められるスキルですが、配送業では交通状況やお客様の状況によりイレギュラー対応が発生しやすいため、特に必要とされます。
1.過去に急な変更や予期しない問題が発生したプロジェクトについて教えてください。その時、どのように対応しましたか?
2.新しい業務や技術を学ばなければならなかった時、そのプロセスはどのようでしたか?
3.あなたの職場で導入された新しいシステムやツールにどのように適応しましたか?
面接で聞くべき質問(柔軟性と適応力)
日常における業務のイレギュラー対応だけでなく、新しいシステムの導入や企業の方針も変わっていくため、その都度適応力や柔軟性は必要です。昇進や異動の際にも、新しい仕事や環境の変化に慣れるように努めなければなりません。
急なトラブルへの問題解決力だけでなく、新しい業務や新しいシステムに携わる際の姿勢を知る質問も有効でしょう。適応力がなければ、職場の変化についていけずストレスも抱えやすくなります。長く健康に勤務する社員を獲得するためにも、チェックしておきたいスキルです。
まとめ
宅配ドライバーなどの運輸配送業の人材には、業界の基本的な知識や運転スキルはもちろん、時間管理や調整力など多くのスキルが求められます。面接時間は限られており、これらのスキルの有無を見極めるのは至難の業です。
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適性テストだけでなく、国語力や計算力、エクセルなどテストの種類も豊富にあり、1度に多くのスキルをチェックできます。質問資料の作成、面接、採点などの採用者の負担を減らしつつ、優秀な人材を効率よく採用することが可能です。