job tag(職業情報提供サイトO-NET)とは? 採用活動での使い方

少子化による生産性低下への対策の一環として、厚生労働省は日本版O-NETである職業情報提供サイト「job tag(ジョブタグ)」をスタートさせました。job tagは採用計画から選考、社員教育まで幅広く活用できるツールです。job tagの機能や活用法についてご紹介します。

job tag(職業情報提供サイト・日本版O-NET)とは?

job tag(ジョブタグ)とは、2020年3月に開始した厚生労働省が運営する職業情報提供サイトの愛称です。job tagでは、求職者に対し業界の仕事内容や求められるスキル・資格などを開示して就職活動を支援します。企業側は、現従業員の職務内容をまとめて人員確保の必要性を目視化できるタスク整理や、それに基づく求人票の作成などで活用できます。

米国では、このような求職者・企業双方の支援を行うO-NET(職業情報データベース)が米国労働省運営のもと1998年より活用されています。job tagはまさに日本版O-NETと呼べるものであり、約500種類の職業について職務内容や求められる経験やスキル・知識、給与や勤務時間帯などの労働条件などをまとめています。 

職業情報提供サイト(日本版O-NET)操作マニュアル

job tagが生まれた背景

近年、少子化による労働力の低下が問題となっています。これからの時代は労働者が各自の適性にあったキャリアアップを図り、一人ひとりの生産性を高めていくことが重要とされます。

しかし、日本の就職事情では、人柄などの漠然とした印象や、終身雇用のような単線型のキャリアパスを前提として人材の採用・評価が行われることは少なくありません。このような状況ではミスマッチが起こりやすく、労働生産性を高めることは困難です。

企業には、担当する業務と必要なスキルを明確にしたジョブ型雇用への転換などにより、客観的な視点で採用・評価を行うことが求められます。そのためには、業務に必要な能力を検討し、経歴やスキルから適切な人材であるかを判断する情報が必要です。job tagはこうしたニーズに応えるための職業情報提供サイトとして誕生しました。

job tagの目的

job tagは、求職者が適切な職場に出会い、企業が適切な人材を採用するために職業情報を提供することを目的としています。job tagでは企業が現状の仕事内容を洗い出し、必要とする労働力を明確化して、詳しい求人情報を作成するサポートを行います。

こうして多くの企業情報をとりまとめ、労働市場を「見える化」することによって、採用のミスマッチを防ぎます。また、業務内容を明確化し、各従業員のスキルや適性を把握することは、キャリア形成の促進や人員配置の最適化による生産性の向上にも役立ちます。

他にも、job tagの豊富な情報は他社との比較による労働環境の見直しや社内研修、学校の進路指導での人材教育に活用できます。

人事部門がjob tagを活用してできること

job tagは、採用計画の策定から求人票の作成、選考、採用後まで多くの業務をサポートします。

・採用計画から求人票作成まで

ワークシートを活用して求人計画策定や求人票の作成を行います。またサイト内に掲載中の他社の求人票と比較することで、過不足のない魅力ある求人票を作成可能です。

・選考時

選考は求人情報をもとに行うことになりますが、応募者の職務履歴に面接担当者のよく知らない仕事がある場合もあります。job tagを通じてその仕事がどのような仕事で、どのようなスキルが身に付くものなのかを知ることができます。応募者への理解が深まるので、選考に役立ちます。

・採用後のサポート

採用した社員自身がjob tagを通じて自分のスキルや仕事観などを確認することで、現在のスキルの過不足を認識し今後のキャリアアップにつなげることができます。

job tagの機能一覧・使い方

job tagの機能には次のようなものがあります。

・職業検索

・キャリア分析

・人材採用支援

・人材活用シミュレーション

また、上記の利用項目を保存するマイリスト機能も備わっています。ここからは、それぞれの機能の活用法についてご紹介します。

職業検索: 採用の人材要件を決める

job tagの「職業検索」では、スキル・知識や免許・資格、テーマなど、さまざまな角度から職業を検索でき、約500社のデータベースから「どんな仕事?(仕事の概要)」「就業するには?(入社経路)」「労働条件の特徴」の3要素で情報を確認できます。

採用の人材要件を決める際は、この職業検索を利用して自社が採用したい人材にどのようなスキルや適性が必要なのかを整理しましょう。事前に業務内容を明らかにしておけば、求職者からの質問に適切な対応ができます。

また、同業他社の求人情報と自社のものを比較することで、労働条件や給与水準などの見直しにも役立てられます。

キャリア分析: 社員の自己理解を促す

「キャリア分析機能」では、社員が経歴やスキルをサイト独自の基準に基づいて数値化し、「しごと能力プロフィール」を作成します。これをもとに現在の職業もしくは希望する職業との適性を分析可能です。

このキャリア分析機能により、従業員が自分のスキル不足やこれから習得する必要のある知識や資格などを把握し、キャリアアップを図ることができます。

人材採用支援: 職務要件シートを作成する

人材採用において職務要件をまとめることは大変な作業ですが、「人材採用支援」の機能を利用すれば効率的に求人票を作成できます。

サイト内の「人材採用要件整理」ページで採用したい人材に近い職業を選択すると、職業名や仕事内容、タスクなどの情報がテンプレートとして提示されます。これらの内容は自社の要求にあったものに変更でき、「タスクを追加」で自由に条件を加えることも可能です。自動で生成されたシートをもとに編集していくことで、少ない手間で職務要件シートを作成できます。

人材活用シミュレーション: 不足するスキルの可視化と研修内容の検討を行う

「人材活用シミュレーション」機能は、人事異動や組織の再編などに活用できます。まず現状の社員のスキル・知識・仕事の性質を数値化し、将来あるべき人物像として必要とする各数値と比較します。この結果をもとに、適切な人材配置や必要に応じた研修を企画することが可能です。また、この分析結果はスキルの過不足をグラフで表示するため、社員が客観的に自身のキャリアについて見つめ直すきっかけとなります。

適職探索: 適切な人材配置に活用する

適職検索の機能では、「職業興味検査」や「ポータブルスキル見える化ツール」などの多彩な手法で、社員が自身のスキルを活かせる職務を割り出すことができます。

「ホワイトカラー系職種の職業能力チェック」では、職務に求められるスキルを有しているかをチェックシートで自己評価します。こういった結果を新人や管理職の配置などに活かすことも可能です。

また、適性検査を行う際には、job tag以外にもラクテスの「職種適性チェックテスト」を活用することをおすすめします。この適性テストは567人の職業人の実データをもとに作成されており、面接だけでは判断しきれない各人材の性格や適性を確認できます。

まとめ

job tag(ジョブタグ)は、採用計画から選考、人事異動や社員教育まで幅広く活用できる職業情報提供サイトです。採用活動の業務効率化だけでなく、適切な人材配置や、社員のキャリアアップ志向を高めることによる組織全体の生産性向上 も期待できます。

得られた情報や各種支援機能を活かして、自社の業務内容と求める人材像を明確にすることで、ミスマッチのない人材の採用・配置を目指しましょう。

ラクテスの「職種適性チェックテスト」もぜひ併せてご利用ください。

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